2014年08月04日

起業を考えたら・・・/編集長のご報告

MINOWAくん通信・編集長の松下です。毎日暑い日々が続いていますが、皆さん夏バテにはお気をつけください!!

 今日は、色々な相談の中から、起業相談を受けた時にアドバイスさせていただく代表的な例を書かせていただきます。先日の記事、にあるように、相談をお受けした場合、まず一番最初に行うのは問題点の整理です。そして、起業相談の場合には次にアドバイスさせていただくのは創業計画書を作成することです。いわゆる事業計画というやつです。

 『事業計画を作成するといっても、実際にやってみなくちゃわからないじゃないか!!』

 と言うご意見もあります。そのお気持ちも確かにわかるのですが、やっぱり商売を始めるのであれば、ある程度の計画(予測)はたてられるだけの知識と経験がなければ、商売は上手くいきません。もしもあなたに夢があるならば、その夢は叶えるべきだと思います。しかし、起業するのは、夢のゴールではありません。起業した後には、ちゃんと商売を続け、生計を立てていかなければいけません。つまり、起業するという事は、長い長いマラソンのスタートラインに立つことなのです。まったく走ったことがない人が、夢を持っているだけでフルマラソンに出場しても、完走することはできませんよね。やっぱり時間を掛けて、じっくりとした準備期間を経て、ようやくマラソンを走り出す事が出来るのです。

 そして、そのマラソンの準備運動となるのが、創業計画なのです。この創業計画の作成について、現段階で僕が一番参考になり、かつ分かりやすい資料だと思うのは、日本政策公庫さんの創業の手引き等の資料です。これに沿って、自分なりの事業計画を作成することをお勧めします。そして、書ける部分や、わからなくて書けない部分が出てくると思います。その、書けない部分が今のあなたにとって、勉強が必要になる部分になりますので、その部分について調べてみて下さい。

 特にわかりにくいのが数字が出てくる場面だと思います。ここについては、是非ご相談いただければ、とも思うのですが、一つ大切にしていただきたいのは、コストに対する意識を持つことだと思います。まず商売を始めるのであれば、同業の職業に就いて、経験を積むべきだと思います。経験もない商売を始めて、その商売がうまくいくことは非常に難しいので、まずは修行をされることをお勧めします。そして、同業の職業で働いている時に重要なのは、労働者の視点ではなく、経営者の視点でその職場のことを見ることです。まぁ、全ての数字を見せてもらうのは無理だろうと思いますが、大体の予測をしながら働いてみると、とてもよい訓練になります。家賃は(相場でいうと)いくらくらいで、自分の給料がいくらで何人の従業員がいるから、月々このくらいの経費が掛かる。売り上げや仕入れがどのくらいあるのか。実際に売り上げがあれば、どの部分が良いのか??売り上げがなければどの部分が悪いのか??等々いろいろ想像してみて下さい。忘れてはいけないのは、あなたがスタートする時には、売り上げはゼロだという事です。あくまでゼロからスタートすることを忘れてはいけません。商売を始めれば自然とお客さんが集まるなんてことはありません。自分の勤務先と同じ売り上げ金額からスタートするなんてことはないですし、少なくともあなたの勤務先の経営者はゼロから、今の数字にまで売り上げを上げてきたのですから、その部分にも目を向けていただきたいと思います。良い部分は学び、悪い部分は反面教師とする。色々なシュミレーションをすることにより、もしも自分が開業したらどうしたら良いのかをリアルに考える事が出来ると思います。

 開業費に関しては、具体的に見積もりや相場を調べてみることがお勧めです。加えて、開業資金を準備する時には、お店を作る経費だけでなく、開業後数か月間の運転資金も考えておかなければいけません。売り上げが少ないときにも、経費は掛かります。お店を作る前には、お店を作ることで精一杯になってしまいますが、いざお店を始めた途端に資金がショートしてしまっては、泣くに泣けない状態になってしまいます。そんな部分からも、事業計画は非常に重要な役割を持っていますので、しっかりと作成することをお勧めします。

 商売が始まった後、計画は全てが実現できるわけではありません。予想外の出来事や計画通りにいかないところも出てくると思います。そんな時、事業計画は大切なモノサシとなります。計画通りに行った部分や計画通りにいかなかった部分を確認することにより、今度は何故うまくいったのか、何故うまくいかなかったのかを検証する材料になります。そして、新しく調整を加えた事業計画を創る。その計画を具体的に実行して、その結果を検証する。また、新しい計画を創る。具体的な実行と検証。その積み重ねが、事業を継続していくための大きなヒントとなってくるはずです。

 何はともあれ、起業をする前には、わからない事だらけなのは確かです。政策公庫さんの創業ポイント集にもあるように、資格が必要な業種もありますので、ご注意ください。そこでもし良ければ、お気軽にご相談に来てください!!相談の内容に関しては、業種によって多種多様です。なので、来ていただき、現在の状況を教えていただく事からスタートします。相談はなるべく早い段階でしていただく事がお勧めです。スタートしてからでは取り返しのつかないことも、中にはありますので、起業をお考えの方は是非一度ご相談ください。また、開業した後で、困ってしまったような方でも、相談には応じていますのでお気軽にご相談ください。ご相談だけであれば、無料で応じますので、まずはお電話ください。

焼津民主商工会
電話 054-626-5222


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Posted by 焼津民主商工会 at 14:35 │編集長のご報告